5.都市(とし)ガスが届(とど)くまで

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図(ず):都市(とし)ガスが届(とど)くまで(解説図(かいせつず))

ガスタンのかいせつ

港工場で作られた都市ガスは、いきおいよく送り出されて、まず大きな丸いタンクの中に入るんだ。この丸いタンク、正しい名前は「ガスホルダー」っていうんだよ。
みんなが1日の中で、ガスを一番多く使う時間は、何時ころだと思う?食事のじゅんびや後かたづけをしたり、おふろに入ったりする時間、だいたい夕方6時~9時ころなんだ。みんなが一度にたくさんのガスを使っても、ガスが足りなくならないように、夜中にもガスを作って、ガスホルダーにためておくんだ。そして、みんながたくさんガスを使う時間に、ためておいたガスを送り出して、必要な分のガスを使えるようにしているんだよ。
ガスホルダーから送り出されたガスは、ガスをたくさん使う工場に送られたり、大きなビルや病院などの冷房や暖房に使われたりしているよ。みんなの家やお店にとどけられる都市ガスは、これよりもいきおいを弱くして使いやすくしているよ。ガスのいきおいを調整する装置をガバナっていうんだ。ガバナは「整圧器」ともいわれて、ガスのいきおいを弱くするだけでなく、いつでも同じいきおいでガスが流れるように調整するはたらきもしているよ。
ガスが流れる管のことを「導管」といって、その長さはすべてあわせると、やく5,000キロメートルにもなるんだ。導管は、みんなの体の中の血管とよくにているんだ。はじめは太い血管も、先の方にいくにつれ、だんだん細くなっていくのと同じように、導管もはじめ人間が入れるくらいの太さだけど、みんなの家に都市ガスがとどくころには、かた手でにぎれるくらいの細い導管になっているよ。
都市ガスの流れ方も、みんなの血液の流れ方とよくにているよ。血液はいきおいよく心臓から送り出され、先の方にいくといきおいが弱くなる。都市ガスも、工場から出るときはいきおいが強いけど、みんなの家にとどくころには、いきおいが弱くなっているんだ。
みんながガスを使いやすいように、いろいろくふうされているんだよ。

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